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パキスタンの旅

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パキスタンの旅、イスラマバード、ガンダーラ遺跡
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naomi.jpg水民直見のエッセイ
パキスタン、初めての旅 2005年春 by unknown webmaster
成田から北京経由でパキスタンの首都イスラマバードへ、夜間のフライトの為中国の景色が見られなかったのが残念。北京を出発して数時間、病人が出た様だが皆笑っている?
単なる飲み過ぎ、イスラムの国ではアルコールは御法度、機内で最後の一杯を楽しんだ人がダウンしたらしい。PakistanDownTown2.jpg

イスラマバードに到着したのは夜の9時過ぎ、首都の飛行場なのに明かりが非常に少ない。飛行場を一歩出ると異様な雰囲気、何の目的で居るのか分からない人達が暗闇にたむろしている。イスラムバードの町の写真通りのイメージを想像していたが、大都市の雰囲気は皆無、もし一人旅だったら、迎えが来なかったら、、

イスラマバードのダウンタウンに向け高速道路を飛ばす、やたら日本車(特にスズキ)が多い。
高速に乗るとすぐに後ろの車からフラッシング。運転手は気にとめる様子もない。クラクションが鳴り響く、皆がフラッシングとクラクションの連続、これは一種の挨拶代わりのようだ。

パキスタン流ドライブルール
高速を降りるとルールがあるのかと疑うほど無茶苦茶運転。交差点ではわれ先に突っ込む。チャンスがあれば反対車線を走り出す。反対車線を皆が走ればこちらが優先ということになる。日本国内ではルール違反は迷惑だが、ここではルール違反が迷惑にならない秩序がある。古い車が多いので故障車は多いが、事故車は意外と少なく、運転手の腕がいいのか、彼らなりにルールとマナーがある?のかも知れない。

ウェディングそしてパーティー

今回の旅の目的は、友人の息子の結婚式に出席すること。式は2日間、しかしその前に一週間連続のパーティーが続いていたとか、私たちが参加できたのは最後の3日間。wedding.jpg

目的の家に到着、二階からパキスタン音楽というよりディスコに近い音楽が聞こえる。かなり大がかりなPAを使ってガンガン鳴り響いている。
まず内庭で腹ごしらえ、期待していた本場のナンが何より美味しい。

パーティー会場に入る、今夜は身内だけのパーティーと聞いていたが、着飾った沢山の人に"はるばる日本から来た友人"と歓迎される。
すぐに、ここは本当にパキスタン??と疑問がよぎる。女性は他人に顔を見せてはいけない国では?顔を隠している女性が一人もいない。それどころか男性より明らかにはつらつとしているし、パーティーを楽しんでいる。笑い声が夜中過ぎまで止まない。元気なのは女性軍なのは確か。お酒無しでこれほど盛り上がるのは日本では考えられない。お酒がないから長時間盛り上がるのかもしれない。
イスラマバードでの結婚式の招待者は数百人。レストランからの出張サービス。どれも美味しいが、シシカバブの味が特に印象に残る。


ウエディング最終日はラホールにお嫁さんを迎えに行く日。最近完成されたハイウェーを飛ばす。パキスタンの田園風景を楽しみながら、ガンジス川を横断する。
ラホールの嫁さんの家に着くと、陸軍のバンドがバグパイプ演奏で迎えてくれる。イスラマバードの式もそうであったが、男性と女性は別々の場所で結婚契約を交わす。契約が完了すると、花婿が花嫁の会場に移動、大きな歓声が聞こえる。
結婚相手は親が決めることは今でも変わりないそうだ。しかし、本人達の意志を無視して決めることはこの地域ではほとんど無い。しかし田舎では多くの面で異なるらしい。顔を隠している女性はイスラマバードでも多いが、地方では古い風習が根強いという。非常に解放された雰囲気をイスラマバードでは感じるし、世界中の情報がネットや衛星テレビで入ってくる今日、パキスタンのベールに包まれた生活スタイルは大きく変化しているようだ。band.jpg
パキスタンでの印象は、女性が元気、子供達が明るい、年配の人達を除いて、特に子供達は英語を流暢に話す。"Do you speak English?" と子供達に何度も聞かれた。日本人との接触は初めての子供達、情報を積極的に得ようとしている子供達に接するのが楽しい。